あとは頼みます。

ここまでは考えたので…

【読書】イシューからはじめよ

【本の読書記録パート10】

筆者:安宅和人
表題:イシューからはじめよ ー知的生産のシンプルな本質ー

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

要約

本当に価値のある仕事をしたいなら、本当に世の中に変化をおこしたいなら、「イシュー」からはじめよ。

恩恵

  • 解の質よりも先に、イシューに目を向ける。
  • 短時間でアウトプット(結果)を出す、そのための生産性を向上させる意識付けを図る。
  • 言葉にして表現する重要性を再認識した。
  • 一次情報を得ることで肌感覚を養う重要性を再認識した。
  • 今後の課題として、本書に記載してある思考手順とその分析手法を体系的にまとめる。

【作曲関連】

  • 迷ったときは、イシューである「快楽の創造」に立ち戻る。
  • 習得中の「思考法」と適性のある「規則性」によって、自分のカタチを作っていく。
  • 仕事を辞めるイメージを先攻して持たない、そうなったとしてもそれは結果にすぎない。
  • 短時間で集中して朝型に作業をする今のカタチを継続する。

内容

「悩む」と「考える」の違い

悩んでいると思ったとき、悩んでいる自分を察知する。「悩む」と「考える」の違いを意識することは、知的生産に関わる人にとって重要である。恋人や家族や友人といった向かい続けること自体に価値があるという類の問題を別にすれば、悩むことは一切意味が無い。
10分以上真剣に考えて埒が明かないのであれば、そのことについて考えるのは止めたほうがよい。仕事ですべきは「考える」ことであり、あくまで「答えが出る」という前提に立ってなければならない。

「悩む」 = 答えが出ないという前提のもに、「考えるフリ」をすること 「考える」= 答えが出るという前提のもとに、建設的に考えを組み立てること

イシューとは

本当に優れた知的生産には共通の手法がある。
「イシューとは何か」=「何に答えを出すべきなのか」についてブレることなく活動に取り組むことがカギとなる。知的生産の目的地となるものがイシューである。

<イシューの定義>
A:2つ以上の集団の間で、決着のついていない問題
B:根本に関わる、もしくは白黒がはっきりしていない問題

生産性の公式

生産性 = アウトプット/インプット = 成果/投下した労力・時間

バリューの本質は2つの軸から成り立っている。問題解決を担うプロフェッショナルになるなら、このマトリクスをいつも頭に入れておくこと。

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  • イシュー度 「自分のおかれた局面での問題に答えを出す必要性の高さ」
  • 解の質   「そのイシューに対してどこまで明確に答えを出せているかの度合い」

多くの人が縦軸である「解の質」が仕事のバリューを決めていると考えていて、横軸のイシュー度=「課題の質」についてはあまり関心を持っていない。だが、本当にバリューのある仕事をして世の中に意味のあるインパクトを与えようとするなら、あるいは本当にお金を稼ごうとするなら、この「イシュー度」こそが重要である。

脱「犬の道」

「犬の道」=「労働量によって上にいき、左回りで右上に到達しよう」とするアプローチ。
努力と根性があれば報われるという戦い方ではいつまでたってもバリューのある領域には届かない。

まずは横軸の「イシュー度」を上げ、そののちに縦軸の「解の質」を上げていく。「イシュー度」の高い問題から手をつける、この場合「解きやすさ」「取り組みやすさ」といった要因に惑わされてはいけない。あくまで「イシュー度」の高い問題からはじめる。

根性に逃げるな

「限界まで働く」「労働時間で勝負する」といった根性に逃げるな。成長は意味あるアウトプットをきっちり出すことからしか得られない。時間ベースではなく、アウトプットベースで考える。働いた時間ではなく、「どこまで変化を起こせるか」によって対価をもらい、評価される。あるいは、「どこまで意味のあるアウトプットを生み出せるか」によって存在意義が決まる。 プロフェッショナルとは、特別に訓練された技能をもつだけでなく、それをベースに顧客から対価をもらいつつ、意味のあるアウトプットを提供する人のこと。つまり、「バリューのある仕事とは何か」という問いの答えが分からなければ、生産性など上げようがない。

「解く」前に「見極める」

問題はまず「解く」ものと考えがちだが、まずすべきは本当に解くべき問題、すなわちイシューを見極めることだ。「これは何に答えを出すものなのか」というイシューを明確にしてから問題に取り組まなければ後から必ず混乱が発生し、目的意識がブレて多くの無駄が発生する。 相談する相手を持とう。仕事や研究が浅い段階では、このイシューの見極めを1人でやることはオススメできない。「知恵袋的な人」をもてるかどうかが、突出した人とそうでない人の顕著な差を生む。

何はともあれ「言葉」にする

イシューと仮説は紙や電子ファイルに言葉として表現することを徹底する。言葉にすることで「最終的に何を言わんとしているのか」をどれだけ落とし込めているかがわかる。
人間は言葉にしない限り概念をまとめることができない。絵や図はイメージを掴むためには有用だが、概念をきっちりと定義するのは言葉にしかできない技だ。言葉を使わずして人間が明晰な思考を行うのは難しい。

イシュー特定のための情報収集

取り組んでいるテーマ・対象について考えるための材料をざっくりと得る。つまり、時間をかけすぎずに大枠の情報を集め、対象の実態についての肌感覚を持つ。ここでは細かい数字よりも全体としての流れ・構造に着目する。この作業に数ヶ月かけるケースもあるだろうが、生産性の高いやり方とは言えない。イシューを明確にし、肝となる検証をスピーディーにススメ、仮説を刷新してこそ、真に生産性の高い毎日が実現する。

検証までの1サイクルは1週間から長くても10日程度で回す。最初の仮説を出すための考える材料を集める作業は2、3日程度で終えたい

一次情報を死守せよ

「優秀」とか「頭がよい」と言われている人ほど頭だけで考え、一見すれば効率の良い読み物などの二次情報から情報を得たがる傾向が強い。だが、現場で何が起こっているのかを見て、肌感覚を与えずして、明確な仮説を立てることはできない。数日間は集中的に一次情報に触れることをオススメしたい。現場に出て一次情報に触れた際は、現場の人の経験から生まれた知識を聞き出してくる。読み物をどれだけ読んでもわからない勘どころを聞き、さらにその人がどのような問題意識をもっているかを聞いておく。現在の取り組みにおけるボトルネック、一般に言われていることへの違和感、おかねでは買えない知識を一気に吸収したい。

一次情報から得た感覚を持ちつつ、世の中の常識。基本的な事をある程度の固まりとしてダブりもなくモレもなく、そして素早くスキャンすることだ。自分の思いだけで「決め打ち」しないことが大切で、取り組む課題領域に置ける基本的な知識をざっと押さえておく。また、情報を集めすぎないこともスピードと自分なりの視点を持つために重要なこと。その分野について何もかも知っている人は、手持ちの知識でほとんどのことを乗り越えてしまうために新しい知識を生み出す事ができない。

コンプリートワーク

プロフェッショナルの世界では「努力」は一切評価されない。常に最初に来るのは結果であり、努力はその評価の補助手段にすぎない。 「人から褒められること」ではなく、「生み出した結果」そのものが自分を支え、励ましてくれる。生み出したものの結果によって確かに変化が起き、喜んでくれる人がいることが1番の報酬になる。

感想

僕たちがやっているのは「限られた時間で、いかに本当にバリュー(価値)のあるアウトプットを効率的に生み出すか」というゲームだ。

最も印象に残った1文。アウトプット(結果)にこだわる意識を持つ。

使用しているコトバ自体はそんなに難しいものではないのに、ページをめくる毎にハッとさせられ、その度に手が止まった。なんというか…コトバに「重み」があった。私にはすぐ飲み込めないものもあったので、何度も読み込んで咀嚼し、自分の視点を加えた「型」を作っていく必要がある。

内容が濃過ぎて途中からついていけなくなった「Chapter.2:仮説ドリブン」以降は、また別記事にまとめることにする。…この手法を自分のものに出来れば思考力が格段に向上すると思われる。
抱えている「問題の本質(イシュー)」に向き合い、「解の質」を向上させるためのフレームワークを学び、生産性を向上させていきたい。

【作曲分野】

作曲に対して、私の「イシュー」は音楽で快楽を創造すること。決して金を稼いで仕事を辞める為にしている訳ではない。現段階で考えられるようなレベルに到底達してないけど、作曲をすることでお金をもらえるようになってもそれは結果にすぎない。自分の考え方=「思考法」と、そして適性のある「規律性」を持って、イシューのために日々活動しよう。心がぶれないように、常にこの心得を持ち続けたい。

また本を読んで、時間が無いくらいの方が作曲の活動時間としては適しているかもしれないと思った。短時間で集中して朝型に作業をする今のカタチを継続してみよう。

また、「みる分かる伝える」にも同様の内容が論じであったが、一次情報=「肌感覚」を持ちながら情報を集めたい。残念ながら現在はノウハウを持った人脈・場所を持っていないため、まずは環境整備から始めようと思う。

おわり。