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あとは頼みます。

ここまでは考えたので…

【読書】ゼロ秒思考

読書

【本の読書記録パート12】

筆者:赤羽雄二 表題:ゼロ秒思考

ゼロ秒思考  頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング

ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング

内容

人はみな考える力を持っている

私はみな、人はみな頭が良いと考えている。訓練次第で素晴らしく働く頭を持っている。だが、その生来の頭の良さがいかされないていないことに大きな問題がある。

新入社員は書類の書き方や礼儀作法については教わることが多い。ただ、瞬時に情報を把握すること、問題点を整理すること、解決策を考える事など、「考える」という基本作業に関してはほとんどトレーニングされない。何が言いたいかと言えば、のんびりしていてもなんとかなるという甘やかされた環境、出る杭は打たれがちなムラ社会、周囲との摩擦を起こさない行動様式、慎重に考えるよう釘を刺してきた先輩たち、詰め込み式の学校教育と打とうでせっかくの能力に蓋をし、退化させているのではないかということだ。特に日本の学校教育においては、記憶力と試験でよい点を取るためのノウハウが重視される。その中で培われた、自分はできる・できない、優秀だ・優秀でない、頭がいい・頭が悪いといった過度の自意識により、本来もって生まれた能力を活かせず、がんじがらめになっている人がほとんどではないか。

日本では小学校のときから、考える訓練、効果的に考えをまとめる訓練がほとんどされていない。 そもそも大半の人は、どうすれば「深く考える」ことができるのかがよくわかっていない。みなその具体的な方法を知らない、こうかなと思ってもあまり自信がない。驚くほど多くの人が自分に自信をもてず、せっかくの能力が宝の持ち腐れとなっている。これはあまりにももったいない。心の整理をし、考えをまとめ、深める方法があったら、誰でも別人のように成長出来る。仕事ができるようになる。

本書を読み終え、1日10ページのメモ書きを始められた人には、ウエイトトレーニング的な効果を数週間で実感してもらえる。学歴、職歴、経験、立場、性別、国籍、年齢などにはまったく関係しない。

頭に浮かぶイメージ、感覚をコトバにする

思考と言葉の関係について、強く意識してもらいたい。
・思考は言葉によってなされる
・感情も言葉にできる

頭のなかはもやもやしていることが多い。いろいろな言葉が浮かぶ。言葉に鳴らない言葉が浮かんでは消える。それを頑張って言葉にしてみる。浮かんだ瞬間に言葉にしてみる。具体的には紙に書き出す。あれこれよかれぬことが浮かんでも、全部そのままかまわず書く。言葉を紡ぐという表現があるが、まさにそんな感じだ。自分の気持ちを紡いでいく。

なんの遠慮もなく書き出していくと、最後の頃には少しだけ気分が晴れる。こういったらどう思われるかとか、誰に遠慮する事もなく言いたいことを書き出していくため、すっきりしていく。

誰だって、おきている間、いつでも何かを感じている。何かを考え、なんらかのイメージが浮かんでいる。ただ、それがすぐ消えてしまう。言葉を認識する以前に、もやっとした感情のまま、それが何かを特定しないまま消えてしまう。

言葉を自由に的確に使うことを目指す

イメージや感覚を言葉にすることに慣れてくると、だんだん自分の思っている事をあまり苦労せずに表現出来るようになる。コミュニケーションは、お互い平常心で相手の事を思いやって行う時が一番効果的だ。意思疎通が進みやすいし、もちろん喧嘩にもなりにくい。 丁寧ではあっても過度の遠慮をせずにコミュニケーションをする、ということに対して、最初はしっくりこないかもしれない。多分、違和感もあるはずだ。多くの人が、過去の失敗体験などもあり、思った事を伝えないようにして仕事をこなしている。「おまえは空気がよめない」などといわれないよう、過剰に空気を読んできたのではないだろうか。そういう気持ちでいると、表現自体がうまくできなくなってくる。表現がうまくできなくなると、考えてもしょうがないというあきらめの気持ちも出て来て、考えること自体しなくなってくる。

すべての言葉にはその地域、時代、コミュニティの大半の人が通常理解している中心的な意味と、個人やサブコミュニティ間の振れ幅がある。また、言葉によって、振れ幅が狭いものと広いものとがある。自分や他人の言葉が性格には何を意味しているのか、何を意図して発信されたものか、意識的に行っているのか、無意識なのか、をいつも考え、より深くすることが必要になる。

言葉への鋭い感覚を持ち、その場に合った的確な言葉使いをする人の話は非常にわかりやすい。定義が明確で、何を言っているのかがよくわかり、一つひとつの説明が抵抗なくすっと頭にはいってくるからだ。言葉にぶれがない。言おうとしていることがピタ、ピタっと理解出来る。この人は何を言おうとしているのだろうか、どういう意味で言っているのかと悩む事も無い。誤解する事も無い、コミュニケーションが効果的に行われる。

そういう人は、言葉に曖昧さがなく、かつ率直なので、好感をもたれやすい。当然、人望があり、優れたリーダーとなる。頭がいい、仕事ができるという時、実は言葉への感覚が鋭く、そのためにコミュニケーション能力の高さが光って見えることが多い。

何か思いついたらすぐ他人に話す人がいて、これはこれでよい方法ではあるが、アイデアを話してある程度反応がわかったら、そこまでの考えを書き留め、仮説をさらに深めていくほうが、たいていの場合早く結果が出る。何より、自分で考え、課題を整理し、進むべき方向を明らかにする、という重要なスキルがいつまでたっても身に付かない。

書き留める際に言葉を選ぼうとしすぎると、思考が止まってしまう、それよりは、浮かんだ言葉をあまり深く考えず、次々に書き留めていくほうがずっといい。

人はゼロ秒で考えられる

ごく一部の優れた人は、高速で動き大きな結果を出す。時間を1分も無駄にしない。素晴らしいスピードで情報収集をし、意思決定をし、電光石火でアクションに移している。どんなことに対しても「これはこうかな」という仮説を立てている。あるいは立てることがすぐできる。仮説は立てた後で検証する。検証して違っていれば、すぐ立て直す。このスピードが滅法早く、かつ迷走しない。

ゼロ秒思考とは、すなわち、瞬時に現状を認識し、瞬時に課題を整理し、瞬時に解決策を考え、瞬時にどう動くべきか意思決定できること。迷っている時間はゼロ、思い悩んでいる時間はゼロとなる。

また、「暗黙知」がはっきりと形になる。「つい、うっかり、気付いてみたら」が重要なポイントだ。目をつぶろうとしてきたこと、考えないようにしてきたこと、でも実際は気になっていたことがはっきり見えてくる。

これがなぜ大事かと言えば、部下に指示する時に「ともやくやれ」とか「よくわからないけどこうやれ」ではなく、具体的ノウハウとして伝えることができるようになる。何がポイントで何を避けなければならないのか、ノウハウの伝達が容易にできるようになる。友達や目上の人と話をする時も、より具体的にシャープに会話できるようになり、コミュニケーションがスムーズになる。

情報収集

慣れてくると、2つの点である程度の勘が働くようになる。
1つ目は、適切な判断をするために必要な情報を自分が持っているかどうか。
2つ目は、情報が足りない場合、どこからどうやって鍵となる情報を取ったらよいか。
問題は、大半の人が調べすぎてしまうことにある。素早く意思決定をする上で、どの程度情報を収集すればよいかわからないといった質問があるが、そういうときには「今考えている課題の仮説に足して、取りうる解決案を3つあげる」

今あるだけの情報で仮説を立て、方針を出すのはコツがいる。自分への追い込みも必要である。「もっと情報がほしい、今のままだと不完全だ」と言いたい気持ちをこらえて、大胆に仮説を出す癖をつけることだ。それだけで、仮説構築のスピードと質は劇的に高まる。むずかしそうだが、本当にやらなければならないことに素早く取り組むという  

注意すべきは、人によってはスピード重視という名のもとに、調査不足でもまったく調べず、専門家に聞きもせず、アンテナも立てず、無防備に動いてしまうことがあることだ。「素早く情報収集をし、全体像を考え、代替案を立案し、比較検討し、決定後は強力に推進する」といった基本動作を無視して、限られた自分の情報や自分の好み、過去の経験則によって決めつけたまま動こうとする。これは非常に危険だ。

メモ書きのルール

各順番は気にせず、帰納法・順演算とかは考えない。「何かしないといけない、何かのルールに従わないといけない、格好つけないといけない」と思うと、途端に働かなくなってしまう。賢く振る舞おうとするからブレーキがかかる。

メモは思いついたその場ですぐに書くこと。夜寝る前にまとめて10ページではなく、原則思いついたその瞬間にだ。何かが気になったとき、忘れる前に書き留める。このやり方が1番新鮮な気持ちで書くことができる。

「メモ書き」は、こわばった頭をほぐす格好の柔軟体操であり、頭を鍛える手軽な練習。

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・A4用紙を横書き
・左上には、タイトルを書き、下線をひく
・右上には、年月日を書く
・1件1ページとする
・各行はダッシュ(ー)ではじめ、左寄せで書く
・4〜6行、各行20〜30文字
・1ページを1分以内、毎日10ページ書く。

メモ書きを3週間から1ヶ月続けると、頭にどんどん言葉が浮かぶようになる。メモに書くよりも早く、言葉が湧いてくる。頭の速さに手の動きが付いていけず、もどかしく思いながらアウトプットし続けることになる。  

より詳しい書き方として、4〜6行のうち何行かにサブポイント(ドットポイント)をつける方法もある。

似たようなタイトルで何度も書く

頭が整理された状況になると、そのタイトル(テーマ)に関してはもうメモを書こうと思わなくなる。気になっていることも、それへの取り組みもはっきりして、あえてメモを書く必要がなくなるからだ。

紙にこだわる理由

パソコンの場合さっと図を書くということが難しいため、10秒で描けるポンチ絵に5分も10分もかかってしまい、頭の回転が止まってしまう。

字は丁寧にきれいに書くと時間がかかるので、自分が問題なく読めるレベルでよい。メモは自分のために書くものではあるが、慣れてくると書いたメモをコピーしてチームに配布したり、場合によっては上司に説明したりもできる。そのために、極端な殴り書きではなく、一応見た目やバランスも考えて書く習慣をつけておくほうがよい。そのほうが自分も読みやすい。正確かつ適切な漢字かなまじり文で書く。そもそも、きれいに書いても汚く書いても、実は時間は大して変わらない。

一つのテーマを多面的に書く

メモによっては、1ページに書いた4〜6行それぞれをタイトルとして、さらに4〜6ページのメモを書くと考えが非常に深まり、整理される。芋づる式にメモを書いていくと、考えが一気に深まっていく。驚くほど頭が速く回転し出すことに気づかれるだろう。

多面的にメモを書くと、 ・見えなかった側面がはっきり見える、もやもやが整理できる。 ・相手の立場で物を考えることができる

発展型

メモ書きに習熟後の発展型としては、左右n分けてサブタイトルを各く方法がある。

・「現状の問題点」と「対策」
・「現象、症状」と「本質的な問題点」
・「強み」と「弱み」
・「第1案」と「第2案」

など、タイトルに合わせて最適のものを考える。

メモから企画書を作るステップ

・思いついた片っ端から数10ページ書き殴る。
・カルタ取りのように並べてみる。
・新しいアイデアが出て来たら追加する、整理する。
・全体のバランスを取る。
・メモをみながらパワーポイントで書き上げる

整理法

頭のもやもやをメモに書き出すだけでも十分効果は大きいが、うまくカテゴリーを分けて整理すると、さらに頭の整理が進む。1番効果的なのは、クリアフォルダを使う方法だ。 A4のクリアフォルダを用意し、ラベルを貼って整理する。

【カテゴリーの例】
・将来ビジョン、やりたいこと
・人とのコミュニケーション
・チームマネジメント
・新しいアイデア
・情報収集
など

気をつけるべきは、他人に見られないようにすること。

感想

これもマッキンゼー式のロジカルシンキングを強化するための方法である、と。ゼロ秒思考法のA4メモ書きは「アイデアを自由に発散させる」=「仮説の立案」のトレーニングに最適であると思った。物事を多角的に捉えて情報を解体し分析する、課題を解決したいのであればその中から瞬時に最適な方法を選択すること。「カルタ取り」という表現があったが、これも「最適な打ち手」と同義の内容である。マトリックス整理法を用いて、なるべく一次情報を得つつ問いの解法を探っていく。また、発散と収束を同時に行わないことは、ファシリーテーションの技術で既に学んだ。

整理法については、自炊(PDF化)するか、Evernoteに書き出してカテゴリー別に分けて保存しようと考えている。今までもそのようにしているし、見返すことを考えると、どうしても紙だと不便であるから。

ゼロ秒思考法を使って、多くのアイデアを即座に生み出す技術を得たい。そして、それができるようになれば今度は「収束」の技術を学びたいと思っている。

ゼロ秒思考のメモ書きについて、良記事。 toricago.hatenablog.com